卒業式でPTA会長としてスピーチを任されたとき、
「何をどこまで話せばいいのか」「失礼にならないか」「長すぎないか」
と悩む方は少なくありません。
特に、小学校・中学校・高校では求められる役割や空気感が異なり、
同じ原稿をそのまま使うわけにはいかないのが実情です。
本記事では、誰でも安心して使える卒業式PTA会長スピーチの基本構成を軸に、
小・中・高それぞれの式典に適したテンプレートと例文、短縮版、注意点、
当日の準備までを網羅的にまとめました。
「無難でありながら、きちんと心に残る」スピーチを目指したい方に向けた、
実用重視の完全ガイドです。
卒業式PTA会長スピーチ完全テンプレ |小中高別にそのまま使える構成と例文

この記事でわかること:小中高別テンプレ・例文・NG例・短縮版まで
卒業式でのPTA会長スピーチは、
「失礼がないこと」「長すぎないこと」「形式的すぎず心に残ること」が
同時に求められます。
本記事では、誰でも整ったスピーチになる黄金構成をベースに、
小学校・中学校・高校それぞれに適した表現や例文をまとめています。
失礼なく感動も出る“無難で刺さる”PTA会長スピーチを作りたい
事前に全文を考えていても、当日の緊張で言葉が飛ぶことは珍しくありません。
あらかじめ「型」を決めておくことで、安心して式に臨めます。
まずは「感謝→門出→締め」の型に当てはめれば迷わない
どの校種でも通用する基本は、
①関係者への感謝
②卒業生の門出を祝う言葉
③未来へのエールと締め
この順番を崩さないことです。
卒業式PTA会長スピーチの基本構成(誰でも整う黄金テンプレ)

【導入】挨拶・自己紹介・式典への敬意(長くしないコツ)
導入は簡潔が鉄則です。
氏名と役職を名乗り、卒業式へのお祝いの言葉を一文添える程度で十分です。
ここで話しすぎると、全体が間延びします。
【本文】子ども・保護者・教職員への感謝/学校への敬意を入れる
PTA会長として最も大切なのが感謝の視点です。
卒業生だけでなく、保護者、教職員、学校全体への敬意を忘れずに盛り込みます。
【結び】卒業生へのエール・未来への期待・締めの言葉
結びでは、抽象的でも前向きな言葉を選びます。
「頑張ってください」よりも「それぞれの歩みを大切にしてください」など、
押しつけにならない表現が好まれます。
時間配分の目安(1分・3分・5分)と文字数ガイド
・1分:約300〜350文字
・3分:約900〜1,000文字
・5分:約1,500文字
会場や進行表に応じて調整します。
小学校|卒業式PTA会長スピーチテンプレ(温かさ重視)

小学校向けに刺さる話題:成長の具体例・日常のエピソード
小学校では「できるようになったこと」「学校生活での成長」を具体的に示すと、
保護者の共感を得やすくなります。
【例文】小学校卒業式PTA会長スピーチ(標準3分)
本日はご卒業、誠におめでとうございます。PTA会長の○○です。
6年間の学校生活の中で、皆さんは勉強だけでなく、
友だちとの関わりや行事を通して多くのことを学んできました。
その一つ一つが、これからの土台になります。
また、日々子どもたちを支えてこられた保護者の皆さま、
そして温かく見守り導いてくださった先生方に、心より感謝申し上げます。
卒業生の皆さんが、それぞれの歩みを大切にしながら、
次のステージへ進まれることを願い、私からのお祝いの言葉といたします。
【短い例文】小学校向け1分スピーチ(忙しい人向け)
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これまで支えてくださった先生方、保護者の皆さまへの感謝を胸に、
新しい一歩を踏み出してください。
小学校で避けたい表現:内輪ネタ・成績比較・中学受験への踏み込み
特定のクラスや個人を連想させる話題、進学先に関する言及は控えるのが無難です。
中学校|卒業式PTA会長スピーチテンプレ(自立と感謝)

中学校向けの軸:思春期の努力を肯定し、次の挑戦につなぐ
中学生は心身ともに成長の途中にあります。
結果よりも「取り組んできた姿勢」を評価する言葉が適しています。
【例文】中学校卒業式PTA会長スピーチ(標準3〜4分)
本日はご卒業おめでとうございます。
皆さんはこの3年間で、多くの選択や挑戦を経験してきました。
思うようにいかないこともあったと思いますが、
その積み重ねが確かな力となっています。
支えてこられたご家族の皆さま、
そして生徒一人ひとりに向き合ってこられた先生方に、深く敬意を表します。
卒業生の皆さんが、自分らしい道を見つけ、前向きに進んでいかれることを願っています。
【短い例文】中学校向け1分スピーチ(簡潔でも丁寧)
ご卒業おめでとうございます。
これまでの努力に自信を持ち、次のステージへ進んでください。
高校受験に触れる場合の言い回し(個別事情に配慮する)
「それぞれの進路」「次の環境」という表現に留め、
結果の良し悪しには触れないことが重要です。
高校|卒業式PTA会長スピーチテンプレ(社会へ羽ばたく門出)

高校向けの軸:主体性・進路多様性・社会との接続を意識する
高校卒業は「次の学校へ進む段階」ではなく、
「社会と直接つながる入口」に立つ節目です。
そのため、高校向けのPTA会長スピーチでは、努力の結果を評価するよりも、
主体的に選択してきた過程や、多様な進路が尊重される時代背景に触れると、
式典全体の格調が整います。
【例文】高校卒業式PTA会長スピーチ(標準4〜5分)
本日はご卒業、誠におめでとうございます。PTA会長の○○です。
高校生活の三年間、皆さんは学業や部活動、行事を通して、多くの選択を重ねてきました。
その一つ一つが、自分自身で考え、決断する力につながっています。
また、今日まで支えてこられた保護者の皆さま、
そして生徒一人ひとりの可能性に向き合ってこられた教職員の皆さまに、
心より敬意と感謝を申し上げます。
卒業生の皆さんが、それぞれの進路で自分らしい歩みを重ね、
社会の中で力を発揮されることを願い、私からのお祝いの言葉といたします。
【短い例文】高校向け1分スピーチ(端的で格調高く)
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これまで培ってきた力を信じ、それぞれの道で前向きに進まれることを願っています。
進学・就職に触れるときの配慮(価値観を押し付けない)
「大学」「就職」など具体的な進路名を列挙せず、
「次の環境」「新たな挑戦」といった表現にとどめることで、
価値観の押し付けを避けられます。
場面別:そのまま差し替えできる“使える一文”集

冒頭の定型フレーズ(来賓・校長先生・教職員への敬意)
・本日はこのような晴れやかな式典にお招きいただき、ありがとうございます。
・日頃より学校運営にご尽力されている皆さまに、心より敬意を表します。
保護者への感謝フレーズ(PTA会長としての言葉にする)
・日々子どもたちを支えてこられた保護者の皆さまに、深く感謝申し上げます。
・家庭と学校が連携して見守ってきた成果が、今日の姿に表れています。
卒業生へのエール例(小中高で言い回しを変える)
・小学校:一歩一歩の成長を大切にしてください。
・中学校:自分の可能性を信じ、挑戦を続けてください。
・高校:自ら選んだ道を、誇りをもって歩んでください。
締めの言葉・結びの定型(式次第に合わせる)
・卒業生の皆さんの未来が、実り多きものとなることを願っています。
・以上、PTAを代表してのお祝いの言葉といたします。
失敗しないための注意点(NG例と言い換え)

話が長い・自分語り過多を防ぐチェックリスト
・体験談は一つまで
・感想より事実と感謝を優先
・時間超過しそうなら一段落削る
不適切になりやすい話題: 政治宗教・災害/事件・個人評価・ジェンダー
価値観が分かれる話題は避け、「誰もが共有できる事実」に基づいた表現を選びます。
名前・固有名詞・個人エピソードの扱い(プライバシー配慮)
特定の生徒名や家庭事情に触れず、
「皆さん」「多くの生徒」といった包括表現が安全です。
“感動させようとしすぎ”を避ける:事実+感謝で十分伝わる
涙を誘う表現よりも、落ち着いた語り口のほうが式典全体に調和します。
当日の実務:原稿作成〜登壇までの準備マニュアル

原稿の作り方:音読前提で書く/漢字・固有名詞の読み確認
黙読ではなく音読で確認し、読みにくい表現は平易な言葉に直します。
練習のコツ:間・目線・マイク距離・お辞儀のタイミング
一文ごとに間を取り、視線は会場全体へ。マイクは口元から拳一つ分が目安です。
式典当日の想定トラブル対策(原稿忘れ・時間短縮・噛んだ時)
要点だけを書いた控えメモを準備しておくと安心です。
噛んだ場合は一拍置いて言い直せば問題ありません。
スピーチ用紙の印刷・フォント・行間(読みやすさ最優先)
文字サイズは12〜14pt、行間はやや広めに設定し、装飾は使わないのが基本です。
小中高別:卒業式PTA会長スピーチ完全テンプレ【まとめ】

卒業式のPTA会長スピーチは、特別な言葉や感動的なエピソードよりも、
「立場にふさわしい構成」と「配慮ある表現」を押さえることが何より重要です。
本記事で紹介したように、基本となるのは「感謝→門出→締め」のシンプルな型であり、
そこに小学校・中学校・高校それぞれの成長段階や空気感に合わせた言い回しを加えることで、
無理なく心に残るスピーチになります。
あらかじめテンプレートと注意点を把握し、原稿と準備を整えておけば、
当日は落ち着いて役割を果たすことができるでしょう。

